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Collider

クォーク教授

加速器でのあなたの案内役。ゲームに登場する教授の講義を、出会う順にまとめました。

クォーク教授のドット絵ポートレート

物語

クォーク教授

“やあ、来ましたね。クォーク教授です、よろしく。すべての始まりを、いま見てきたところですね。ここジュネーブの地下100メートルで、その始まりを小さく取り戻します。わたしの粒子加速器で。”

クォーク教授

“50年にわたり、標準模型はほぼすべてを説明してきました。クォーク、レプトン、3つの力。でも「ほぼ」です。宇宙の物質の約85%は暗黒物質で、何でできているのか誰も知りません。”

クォーク教授

“答えは、まだ誰も到達していないエネルギーで待っているはずです。そのためには、もっと大きなリングが必要です。そしてその後も、たぶんもうひとつ。”

クォーク教授

“仕組みはこうです。2つの粒子バンチが、ほぼ光速でリングを逆向きに駆け巡ります。検出器の中で交差するとき、あなたが衝突させます。運動エネルギーが新しい粒子に変わります。E = mc²。”

クォーク教授

“衝突のたびにデータが手に入り、それで強化の代金を払います。見つけた粒子は磁石や検出器の支払いに使います。そしてビームエネルギーが高いほど、重い粒子が生まれます。”

クォーク教授

“大きな目標はヒッグス粒子。5個集めれば、評議会が次のリングを承認します。まずFCC、次はヨーロッパ横断、地球一周、月の周り……そして太陽圏まで。”

クォーク教授

“そしてどこか遠く、既知のすべての先で、公式には存在しない粒子が待っています。それを見つけましょう。一緒に。”

仕組みの解説

クォーク教授

“下にあるのがタイミングバーです。点は粒子バンチのリズムで動きます。明るいところが、バンチがちょうど検出器の中で交差する瞬間です。”

クォーク教授

“明るいところでタップすればヒット。データが満額もらえて、新しい粒子のチャンスもあります。外すと交差を逃し、ビームは真空パイプの残留ガスに当たるだけ。数バイトで終わりです。”

クォーク教授

“ヒットです。でも 1 MeV では光子しか生まれません。質量のない光の量子です。物質にはまだエネルギーが足りません。”

クォーク教授

“電子の質量は 0.511 MeV。しかも単独では生まれず、必ず反粒子の陽電子と対になります。合わせて 1.02 MeV、これがビームの最低ラインです。アインシュタインの計算どおり、E = mc²。”

クォーク教授

“もうひとつ。続けて交差に当てるとフォーカスがたまり、1ヒットあたりの衝突が増えます。一度外すか、長く手を止めると消えてしまいます。”

クォーク教授

“電子です。純粋なエネルギーから生まれた、あなたの最初の物質。相棒の陽電子はポール・ディラックが予言し、1932年に実際に見つかりました。”

クォーク教授

“ここでは粒子が第2の通貨です。データでビームを、粒子で装置を買います。たとえば電子でルミノシティを。”

クォーク教授

“ルミノシティとは、バンチを密にして衝突を増やすこと。あなたがいなくても、レベルごとに毎秒0.2回衝突します。それでも自分のヒットのほうが有利で、アンコモン以上の確率が3倍です。”

クォーク教授

“これで、あなたがコーヒーを飲んでいる間も装置が動きます。次の目標は、140 MeV のパイ中間子です。”

クォーク教授

“パイ中間子は最も軽いハドロンで、クォークと反クォークが強い力で結びついたものです。1935年、湯川秀樹が原子核をつなぎとめる「のり」として予言しました。”

クォーク教授

“パイ中間子です。ミュー粒子ももうすぐ。電子の重い親戚で、質量は207倍です。”

クォーク教授

“どちらも磁場の支払いに使います。強い双極磁石ほど、高エネルギーのビームを軌道に保てます。レベルごとに衝突1回あたりのデータが ×1.3 になります。”

クォーク教授

“検出器はタマネギのような造りです。層が重なり、層ごとに見える粒子が違います。”

クォーク教授

“いちばん内側は短寿命の重い粒子を捉える崩壊点検出器、次が荷電粒子を捉える飛跡検出器。カロリメータはエネルギーを測り、いちばん外側がミュー粒子検出器です。そこまで届くのはミュー粒子だけです。”

クォーク教授

“各層のレベルが1つ上がるごとに、その層の粒子ファミリーが12%出やすくなります。まずは飛跡検出器から。最初のレベルはパイ中間子数個で買えて、イベントディスプレイに本物の飛跡が見えます。”

クォーク教授

“もうなかなかのコレクションですね。粒子には6つのランクがあります。コモン、アンコモン、レア、エピック、レジェンダリー、そしてリングの大目標となるミシック。リングが大きくなるたびに、新しい仮説上の粒子が登場します。”

クォーク教授

“図鑑には、それぞれの粒子が何で、どうやって発見されたのか、そしてまだ何が足りないのかが載っています。”

クォーク教授

“125 GeV からが本番です。ヒッグス粒子。ピーター・ヒッグスが1964年に予言し、2012年に見つかりました。ここCERNで。”

クォーク教授

“本物のLHCでは、10億回の衝突で1個しか生まれません。ここではもっと早いですが、それでもレアです。カロリメータが役に立ちます。2つの光子への崩壊を捉えてくれるんです。”

クォーク教授

“ここだけの話ですが、バンチが色づいて光っていたら、レアなものを運んでいます。その交差を当ててください。逃すと消えてしまいます。”

クォーク教授

“ここからがエレガントなところです。すべての粒子は固有の振動数で振動します。E = hν。強化メニューでビームの波を J/ψ の波にぴったり重ねれば、次々に生まれます。1974年のその発見は、今も「11月革命」と呼ばれます。”

クォーク教授

“きれいに測れましたね。良いイベントは発表されます。段階は4つ、学会発表・論文・表紙・ノーベル賞で、粒子ごとに各段階の枠があります。どこまで届くかは、最も弱い測定値で決まります。検出器や強化で上がります。発表済みのものは図鑑で確認できます。”

クォーク教授

“記録したイベントは、質量・分解能・有意性・√s・パイルアップ・レア度・トリガーの7つの値で測定されます。測定ログで確認できます。”

クォーク教授

“各値は、ゲームの同じ段階にある似たイベントと比べられます。「60%より良い」とは、似たイベント100件のうち60件より良いという意味です。”

クォーク教授

“7つの値のうち最も弱い値が決め手です。60%から学会発表、80%から論文、90%から表紙、99.2%からノーベル賞。弱い値がひとつあるだけで、イベント全体が足を引っ張られます。”

クォーク教授

“グレーの枠はまだ空です。十分によいイベントを記録すると、自動で埋まります。そのためには検出器・分解能・トリガーを強化し、パイルアップを低く保ちましょう。値をタップすると、どの強化が効くか分かります。”

新しいリングごとに

リング2 · FCCリング

クォーク教授

“FCC、Future Circular Collider(未来円形衝突型加速器)。周長91キロメートル、CERNがジュネーブとレマン湖の地下に計画しています。目標は約100 TeV、LHCのおよそ7倍。本物の計画で、作り話ではありません。”

クォーク教授

“エネルギーが上がれば、重い粒子が生まれます。同僚たちが予想しているのは、既知の粒子の重いパートナー、新しい力を伝える粒子、そしてわたしたちとほとんど言葉を交わさない「暗黒セクター」からのシグナル。どれも証明されていません。ここからは「仮説」と呼びます。”

クォーク教授

“新メカニクス:拡張後はルミノシティがレベル1から始まり、ビームは最初から自動で衝突します。拡張でデータと強化はリセットされますが、図鑑とミシックの発見は残り、獲得量は永続的に ×1.6 になります。”

リング3 · 大陸リング

クォーク教授

“ここから先は現実を離れます。大陸リングはフィクションで、誰も計画していません。周長3,000キロメートルでヨーロッパを横断し、エネルギーは最大 2 PeV。LHCの100倍以上です。紙の上なら何とでも書けますからね。”

クォーク教授

“ここでは何が見つかるでしょう? クォークとレプトンをつなぐ橋、ディラックが1931年にすでにありうると考えた単独の磁極、そして強い力の謎を解くかもしれない極めて軽い粒子。もちろん、すべて仮説です。”

クォーク教授

“新メカニクス:ダブルビーム。衝突10回ごとに1回が2倍にカウントされます。データが2倍、新しい粒子の抽選ももう1回。獲得量は永続的に ×2.6 になります。”

リング4 · 地球リング

クォーク教授

“地球リング:40,000キロメートル、赤道をぐるりと一周。フィクションですが、由緒はあります。1954年にはエンリコ・フェルミが、地球を一周する加速器で何ができるかを計算していました。ここではエネルギーが 200 PeV に達します。”

クォーク教授

“同僚たちが予想しているのは、ニュートリノの重いきょうだいです。既知のニュートリノがなぜあれほど軽いのか、それで説明がつきます。そして重力の量子。量子物理学にまだ足りない最後のピースです。どちらも仮説です。”

クォーク教授

“新メカニクス:自動運転中もコンボが続きます。ルミノシティが動いている間は途切れず、自動衝突にもコンボ倍率がかかります。獲得量は永続的に ×4.1。”

リング5 · 月軌道リング

クォーク教授

“月軌道リング:周長240万キロメートル、月そのものが軌道上を回ります。フィクションです。20 EeV は馬鹿げて聞こえますが、自然はとっくにやっています。宇宙線はそれ以上に達します。ただ、狙って撃ってはくれません。”

クォーク教授

“同僚たちは、ここで弱い力の場での奇妙な遷移を予想しています。ビッグバンの後、物質が反物質と対消滅せずに残った理由を説明できるかもしれません。観測例はなく、仮説です。”

クォーク教授

“新メカニクス:アノマリー。数分おきに、ステージにアノマリーが12秒間現れます。タップするとタイムブースト(獲得量 ×3)か大量ドロップ。逃してもペナルティはありません。獲得量 ×6.6。”

リング6 · 太陽軌道リング

クォーク教授

“太陽軌道リング:周長9億4,000万キロメートル、地球は軌道上の点にすぎません。フィクションで、エネルギーは最大 2 ZeV。これを作るには、長い忍耐と大量のコーヒーが必要です。”

クォーク教授

“同僚たちが予想しているのは、ハドロンのように検出器を転がり抜ける、重くて長寿命の粒子。そして暗黒物質の定番候補。のろくて重く、ほとんど相互作用しない粒子です。検出例はなく、仮説です。”

クォーク教授

“新メカニクス:第2の検出器。ATLASとCMSのように、1周に交差点が2つになります。交差の間隔は半分、ヒットの機会は2倍。獲得量 ×10.5。”

リング7 · 太陽圏リング

クォーク教授

“太陽圏リングは太陽系の外、太陽風が星間ガスの中に消えていくあたりにあります。ボイジャー探査機はその境界を越えましたが、そこに加速器を作るのはフィクションです。ここではビームエネルギーに上限がありません。”

クォーク教授

“同僚たちがここで期待するのは、空間と時間の本質への手がかりです。物質は小さく振動する弦なのか、重力が思ったより強くなる余剰次元があるのか。美しいけれど未証明、仮説です。”

クォーク教授

“新メカニクス:すべての共鳴。質量をもつすべての粒子を、同調(±3%)で共鳴として作れるようになります。ヒッグス粒子もです。獲得量 ×16.8。その先は? 残るのは宇宙そのものだけです。”

クォーク教授

“旧リング(LHCリング)は前段加速器になります。CERNでSPSがLHCに450 GeVでビームを送り込むのと同じです。そのため、ビームは375.8 GeVから始まります。このリングが到達できるエネルギーのおよそ15分の1です。新しいリングは、ビームレベルを上げるたびに目に見えて建設が進みます。”

仮説上の粒子を見つけたとき

  • ニュートラリーノ

    クォーク教授

    “ニュートラリーノです。超対称性で最も軽いパートナー粒子。中性で重く、ほとんど見えない、暗黒物質の候補です。検出器では消失エネルギーとしてしか姿を現しません。そこにない飛跡、というわけです。もちろん仮説です。”

  • Z′ボソン

    クォーク教授

    “Z′、Zボソンの兄貴分です。もし別の力があるなら、それを伝える別の粒子が必要です。その指紋は、怪しいほど高エネルギーのミュー粒子対。現実の実験ではまだ何も見つかっていません。だからもっと大きく作るんです。”

  • ダークフォトン

    クォーク教授

    “ダークフォトン。暗黒物質だけが感じる力の「光」です。見えるとしたら、普通の光子とほんの少し混ざり合うからでしょう。仮説上の粒子だ、と同僚たちは言います。ここだけの話にしておきましょう。”

  • レプトクォーク

    クォーク教授

    “レプトクォークです。半分クォーク、半分レプトン。まるで2つの粒子ファミリーが結婚したみたいですね。大統一理論が予言しています。B中間子崩壊での兆候はこれまで確認されていませんが、希望は最後まで捨てません。仮説です。”

  • 磁気単極子

    クォーク教授

    “磁気単極子です。S極のないN極。磁石を折っても、小さな磁石が2つできるだけです。ディラックは1931年、たった1つでも存在すれば、電荷がとびとびの値をとる理由を説明できると示しました。まだ誰も見ていません。”

  • アクシオン

    クォーク教授

    “アクシオンです。中性子が電気的に不思議なほど釣り合っている理由を説明するために考え出され、ついでに暗黒物質の候補にもなりました。とても軽くて、とても恥ずかしがり屋。仮説です。まず気づく必要があった問題を解く粒子です。”

  • 重いニュートリノ

    クォーク教授

    “重いニュートリノです。既知のニュートリノはとても軽い。重いきょうだいがいるからかもしれません。片方が重いほど、もう片方は軽くなる。シーソーです。名前もそのまま「シーソー機構」。仮説です。”

  • 重力子

    クォーク教授

    “重力子、重力の量子です。量子論がまだない唯一の力。1個でも検出した人は、ストックホルム行きです。現実には想像を絶するほど捕まえにくい粒子です。もちろん仮説です。”

  • スファレロン

    クォーク教授

    “スファレロンです。実は粒子ではなく、物質と反物質を平等に扱わない、弱い力の場での遷移です。なぜ何かが残ったのかを説明してくれるかもしれません。名前はギリシャ語で「今にも落ちそうな」。仮説です。”

  • Rハドロン

    クォーク教授

    “Rハドロンです。普通のクォークを身にまとった、重い超対称性粒子。重くて長寿命なので、検出器全体を横切ります。高速道路を走る大型トラックのようなものです。仮説上の粒子だ、と同僚たちは言います。”

  • WIMP

    クォーク教授

    “WIMP(Weakly Interacting Massive Particle)、「弱く相互作用する重い粒子」です。英語の wimp は「弱虫」。ぴったりの名前です。何十年も暗黒物質の本命でしたが、探索はこれまですべて空振り。捕まえるのは完全に希望的観測です。ここではそれが許されます。”

  • ストリングボール

    クォーク教授

    “ストリングボールです。もし粒子が小さく振動する弦なら、十分なエネルギーで弦がからまった塊ができ、たくさんの粒子に崩壊するかもしれません。弦理論はエレガントですが未証明です。結果は文字どおりに受け取らず、わくわくだけ受け取ってください。”

  • マイクロブラックホール

    クォーク教授

    “マイクロブラックホールです。ご心配なく。仮説上のもので、ホーキング放射によって一瞬で蒸発するはずです。衝突で作れるなら、宇宙線が何十億年も前から作っています。それでも何も起きていません。光が曲がったのが見えましたか? アインシュタインの重力です。”